#旬の情報の一覧
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7月の観察日記(動物)
梅雨も明け、いよいよ夏本番を迎えた徳之島。そんな7月では、さまざまな生きものとの出会いがありました。林道でよく出会うのがオビトカゲモドキ。当センターのシンボルマークであり、旬な生きものを紹介する「生きもの暦」7月の展示でもあります。まだ尾が自切しておらずきれいな帯模様が残っている若い個体や、お腹に卵を抱えた個体など、多様な姿を観察できました。鮮やかな色彩が目を引くヒャンにも出会いました。神経毒をもつコブラ科のヘビですが、口が小さくおとなしい性格をしています。もしフィールドで見かけた際は、遠目からそっと観察してくださいね。そして、毒蛇といえばやはりハブ。夕方に車を走らせていると、林道だけでなく民家のすぐ近くで出会うこともあります。よく観察してみると個体ごとに模様や色味が少しづつ異なっていて、とても味わい深い生きものです。7月の徳之島では爬虫類たちの活動も活発になり、私たちの暮らしのすぐそばで彼らの姿を見ることができました。この「人と自然がとなりあう」近さこそが、徳之島の大きな魅力ですよね。今回ご紹介した3種は、当センターの「比べてみよう」展示でも詳しくご紹介しています。ぜひ、訪れた際には展示をご覧ください。
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7月の観察日記(植物)
ニッケイ(肉桂)という木の、枝を見せてもらう機会がありました。葉は子どもの手のひらくらいの大きさです。葉を折ったり、ちぎったりすると、甘い香りがします。ニッケイの根の皮を加工したものはニッキなどと呼ばれ、和菓子などの香りづけに用いられてきました。広い意味では香辛料のシナモンのひとつとも言えるものですが、一般にシナモンとして流通しているのは、シナニッケイやセイロンニッケイなど、近縁種の樹皮です。ニッケイは日本の固有種で、自生するのは徳之島と、沖縄島以南のいくつかの島だけとされています。徳之島では、カラケーやカラギーなどの方言名があります。おもしろいことに、この木の枝(の皮)は、かつては島の子どもたちに、おやつとして人気があったそうです。ためしに枝をかじってみると、シナモンの香りとともに、コショウに似た辛味を感じます。とくに美味しくはなかったため、『正しい食べ方』を教えていただける方を探しています。そして、ニッケイの枝や葉はそれほど特徴が無いように見え、自分の目では、他の木と見分けられそうにありません。昔の子どもたちがこの木を見分け、おやつとして利用していたことに、驚かされます。
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6月の観察日記(動物)
6月は梅雨の最中であり、台風も多い月でした。同時に気温もぐっと上がり、海水浴を楽しむ人たちの姿もよく見かけるようになっています。そんな初夏の海辺では、さまざまな生きものとの出会いがあります。ウミガメは現在、産卵期を迎えています。日中に海を眺めていると、彼らが優雅に泳ぐ姿を見かけます。砂浜では産卵した場所を守るための注意看板を目にすることもありますが、私たちが普段訪れる場所で彼らが必死に命を繋いでいるのだと思うと、この環境を守っていくことの大切さをより強く実感します。一方で、海に入る際には危険生物への注意も欠かせません。先日、海の中でハナミノカサゴを見つけました。優雅で美しい姿をしていて、思わず近くでゆっくりと観察したくなりますが、背びれ・腹びれ・臀びれの棘に強力な毒を持っています。刺されると激しい痛みや腫れ、場合によっては全身症状を引き起こすこともあり大変危険です。見かけた際には決して触ろうとせず、遠目からそっと観察するようにしましょう。
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6月の観察日記(植物)
センリョウは、森に生え、高くても1.5mほどにしかならない常緑小低木です。オレンジ色や黄色の鮮やかな実の付いた枝を正月飾りに使う習慣があるため、徳之島ではとてもなじみ深い植物です。6月の森で、そのセンリョウの花を観察しました。花はとても小さく、また変わった姿をしています。なにより、はなびら(花弁)がありません。緑色のめしべに、白いおしべがくっついているだけ。おしべの側面には、黄色い花粉を付けた一対の葯(やく)があります。咲き終わった花を見ると、おしべが脱落し、めしべだけが残っています。この部分が冬には鮮やかな色の実になります。じつはセンリョウの実には、おしべの跡が残っています。実にある目立つ大きな黒点は(花粉を受け取る)柱頭の跡なのですが、その下側に小さい黒点があり、これがおしべが付いていた跡です。正月にセンリョウの実を見る機会があれば、ぜひおしべの跡を探してみてください。
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5月の観察日記(動物)
平年より早い梅雨入りを迎えた徳之島。雨の日が多くなりましたが、ふとのぞく晴れ間には、たくさんの生きものたちが生き生きとした姿を見せてくれました。沢の近くを歩いていると、ひらひらと優雅に舞う「リュウキュウハグロトンボ」に出会いました。雄は翅の筋(翅脈)が美しい青白色で、胴体は金緑色。遠くからでも目をひくほどの美しさです。歩いていると、道を横切っていくのは準絶滅危惧種の「オオシマトカゲ」。大好きな太陽の光を浴びて、気持ちよさそうにしていました。ふと気の上に目を向けると、緑を基調とした体色と尺八のような鳴き声が特徴的な「ズアカアオバト」が熱心に木の実を食べている光景にも出会うことができました。雨が続く季節ですが、雨上がりのひとときにはぜひ生きものを探してみてください。
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5月の観察日記(植物)
梅雨まっただ中の徳之島。ふと気が付くと、センター周辺のあちこちにあるソテツの葉の間から、大きな黄色いものがのぞいています。その正体は、ソテツの大きな花です。ソテツには雄株と雌株があり、それぞれ違う形の花を付けます。細長い、巨大なトウモロコシのようなのが、雄株が付ける雄花。丸いモップのようなのが、雌株が付ける雌花です。雄花は大きいもので長さ40cmほど、雌花は人の頭くらいの大きさで、どちらもとても目立ちます。虫が集まっている雄花に近づくと、パイナップルのような甘い香りがします。セイヨウミツバチやアブの仲間が周囲を飛びまわり、花の隙間に入り込んでいきます。セイヨウミツバチは、花粉を集めて足に付けていました。島では、ソテツの雌花が咲き終わって「閉じる」と、梅雨が明けると言われています。そろそろ梅雨も終りに近づいているようです。
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職場体験を受け入れました
5月12日に亀津中学校の3年生2名、翌13日には東天城中学校の3年生2名が、遺産センターへ職場体験に来てくれました。2024年12月のオープン以来、当センターとして初めてとなる職場体験の受け入れです。生徒たちには、まず専門員による館内解説を受けてもらい、施設の役割について学んでもらいました。その後はカメラを手に、実際にフィールドワークへ。自分たちの足と目で生きものを探し、写真に収めた後は、遺産センターに戻って図鑑を開き、種の「同定」の作業を行いました。さらに、学んだことを伝える館内解説やSNS投稿作成など、盛りだくさんの業務に主体的に取り組んでくれました。●生徒たちの感想(一部ご紹介)「外に出るのが楽しくて、自分は自然が好きなんだと気づけた」「島の魅力を改めて知ることができた」中学生の視点を通して、遺産センター職員も新しい知見を得ることのできた2日間となりました。
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GWイベントの様子
4月29日から5月6日にかけてのGW期間中、徳之島世界遺産センターには島民の方をはじめ、帰省されたご家族や観光客の皆様など、多くの方にご来館いただきました。この期間の総来館者数は2,000名を超え、館内は非常に活気にあふれた1週間となりました。5月3日~5日の3日間は企画展「蛙」にちなんだ特別イベント「カエル!カエル!カエル!カエル尽くしの3日間」を開催し、カエルのエプロンシアターや標本展示、専門職員による質問コーナー、カエルクイズなど、子どもから大人まで多くの方に楽しみながらカエルの生態に触れていただくことができました。イベント期間中に好評だった標本展示やカエルクイズは、引き続き実施しております。まだ企画展をご覧になっていない方も、ぜひこの機会にお越しください。
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4月の観察日記(植物)
徳之島に生育するスミレの仲間に、ヤクシマスミレという種があります。徳之島のほかは、屋久島・奄美大島・沖縄島の北部に分布し、山地の限られた場所に生える植物です。4月のある日、センター職員で山登りをした際、苔の繁茂した岩の上に、小さな白い花がいくつも咲いているのを見つけました。よく見るとこの花です。花は1円玉よりも小さく、株全体も掌に収まるほどの小さなこのスミレ。白い可憐な花は、花弁5枚でできており、そのうち中央にある一枚だけに、スミレ色の線がアクセントとして入ります。徳之島世界遺産センターに帰ってから、ジオラマ展示『いのちのにぎわい箱庭』の『山頂の森』エリアにあるヤクシマスミレのレプリカを見てみました。実物を見た後なので、実際の姿とその生育環境がうまく表現されていることにあらためて感心しました。
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4月の観察日記(動物)
4月、徳之島の森ではさまざまな生きものたちが繁殖期を迎え、特に夜にはその活動を間近に感じることができました。雨上がりのしっとりと濡れた森を歩けば、重なり合うアマミアオガエルの姿が。また、池のほとりでは、ヒメハブのオスとメスが寄り添っている姿も見ることができました。そして、耳を澄ますと聞こえてくるのがリュウキュウコノハズクの鳴き交わしです。「コホゥ、コホゥ」というオスの呼びかけに、メスが「ミャッミャッ」と応えるやり取りはこの時期ならではの光景です。5月に入り、さらに気温が上昇すると、島はいよいよ梅雨の時期を迎えます。季節の移り変わりとともに、またその時期ならではの生きものたちと出会えるのが楽しみです。
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