観察日記

7月の観察日記(植物)
ニッケイ(肉桂)という木の、枝を見せてもらう機会がありました。
葉は子どもの手のひらくらいの大きさです。
葉を折ったり、ちぎったりすると、甘い香りがします。
ニッケイの根の皮を加工したものはニッキなどと呼ばれ、和菓子などの香りづけに用いられてきました。
広い意味では香辛料のシナモンのひとつとも言えるものですが、一般にシナモンとして流通しているのは、シナニッケイやセイロンニッケイなど、近縁種の樹皮です。
ニッケイは日本の固有種で、自生するのは徳之島と、沖縄島以南のいくつかの島だけとされています。
徳之島では、カラケーやカラギーなどの方言名があります。
おもしろいことに、この木の枝(の皮)は、かつては島の子どもたちに、おやつとして人気があったそうです。
ためしに枝をかじってみると、シナモンの香りとともに、コショウに似た辛味を感じます。
とくに美味しくはなかったため、『正しい食べ方』を教えていただける方を探しています。
そして、ニッケイの枝や葉はそれほど特徴が無いように見え、自分の目では、他の木と見分けられそうにありません。
昔の子どもたちがこの木を見分け、おやつとして利用していたことに、驚かされます。

