観察日記

七月の観察日記「動物」
7月の森では、さまざまな出会いがありました。
林道を歩いていると、葉の上で休んでいる「アマミハンミョウ」と出会いました。
奄美大島、加計呂麻島、徳之島にのみ生息する昆虫です。
徳之島では背面の大部分が青色の個体が多く、その美しさから「森の宝石」とも呼ばれます。
目の前を颯爽と飛んでいった赤い鳥の正体は「リュウキュウアカショウビン」です。
真っ赤なくちばしと羽、そして丸くて優しい眼が特徴的な夏鳥です。
東南アジアからはるばるやってきた彼らとの出会いは、とても感動的です。
そして夏といえば、セミの大合唱。
なかでも「シャーシャー」と迫力のある鳴き声を響かせているのは「クマゼミ」です。
そんなクマゼミも、羽化したばかりの姿はとても静かで、どこか神秘的。
そのはかなくも美しい姿に、思わず見とれてしまいました。