観察日記

12月の観察日記「植物」
年末のある日、センターの職員総出で、正月に飾る門松作りをしました。
門松は、徳之島の多くの家で、正月に門前に飾られます。
もともと奄美群島では、正月に竹と松の枝、シイの枝などを束ねて門に飾る風習がありました。
それが今では、竹の幹と松の枝がメインの、全国的にある正月飾りの門松に変わってきたようです。
それでもこの島の門松は、在来の植物を野山から切ってきて自作することが多く、そのため独自の材料を使うという特徴があります。
徳之島世界遺産センターでも、オープン以来初めてとなる門松を作ることにしました。
竹のほか、松として在来種のリュウキュウマツ、シイ、ヒメユズリハ、そして鮮やかな実がアクセントとなるセンリョウも使います。
まず、ノコギリで斜めに切った竹を束ねます。
そして束ねた竹を鉢に入れ、松やシイ、その他の材料を竹の周りに配置して、門松が完成しました。
この門松は、年末年始の間、センター入口に飾られます。

