徳之島世界遺産センター 徳之島世界遺産センター
イスノキ

イスノキDistylium racemosum

マンサク科

分布
本州(静岡以西)、四国、九州、琉球、済州島、台湾、中国
環境省レッドリスト(2020)
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琉球列島の常緑広葉樹林を代表する常緑高木の1つ。葉にはしばしば虫こぶがつく。イスノキが優占し、大木が見られるような場所では、深い森にしかいない動植物が姿を見せるため、森林の環境を知る目安になる。本種の根があまり横に広がらず、剪定にも強いことから昭和の中頃は防風林として好んで植えられた。材は硬く、そろばんの珠や三味線の竿に用いられた。丈夫な材として好まれる一方、加工が難しく「大工泣かせの木」とも呼ばれた。

日本固有種 徳之島「A:谷沿いの森」の「A3:深い森」

この動物が生息する「A:谷沿いの森」「A3:深い森」について

山地の谷筋には湿度の高い森が広がります。こうした環境ではしばしばオキナワウラジロガシが群生し、その中には板根を大きく発達させた高さ20m以上、幹の直径は1mを超えるものも見られます。また、湿度の高い環境を好む動植物が多く、尾根沿いの森とともに徳之島の豊かな生物相を支えています。

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