
オキナワウラジロガシQuercus miyagii
ブナ科
- 分布
- 琉球固有奄美大島、徳之島、沖永良部島、沖縄島、久米島、石垣島、西表島
- 環境省レッドリスト(2020)
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箱庭では、谷筋に育つ大木を観察できる
奄美大島から西表島にかけて分布する琉球の固有種。山地の谷沿いなどで見られる。成長すると高さ20m、幹の直径1m以上の大木になる。また大木では板根と呼ばれる板状の根が発達している様子がしばしば見られる。秋には「日本最大のどんぐり」と呼ばれる直径2.5cmほどの堅果を実らせるが、年変動が大きく、実がほとんどつかない年も多い。徳之島の松原登山道では、オキナワウラジロガシの森を散策することが出来る。

この動物が生息する「A:谷沿いの森」「A3:深い森」について
山地の谷筋には湿度の高い森が広がります。こうした環境ではしばしばオキナワウラジロガシが群生し、その中には板根を大きく発達させた高さ20m以上、幹の直径は1mを超えるものも見られます。また、湿度の高い環境を好む動植物が多く、尾根沿いの森とともに徳之島の豊かな生物相を支えています。