
アマミノクロウサギの糞に依存する固有種
マルダイコクコガネ徳之島亜種Copris brachypterus toguchii
コウチュウ目 コガネムシ科
- 全長
- 13~20mm
- 分布
- 徳之島
- 環境省レッドリスト(2020)
- 絶滅危惧II類(VU)
いわゆる糞虫であり、アマミノクロウサギなどの糞を主な餌としている。糞の下に穴をほって埋めたり、糞を持って移動した後食べることもある。箱庭でも、アマミノクロウサギの糞に寄ってきた。
上翅は短く前胸背板とほぼ等長。全身黒色で大型の雄は発達した頭角を持つ。
夜行性。冬季にも見られるが、9月~10月頃がピーク。後翅が退化しており飛ぶことができない。きわめて限定された場所に生息しており、個体数は少ない。

この動物が生息する「B:尾根沿いの森」「B3:山頂の森」について
熱帯・亜熱帯地域の標高が高い山地には、霧が多く湿度の高い「雲霧林」が発達します。徳之島では井之川岳山頂付近を中心に見られ、限られた日射により、低地の森と比べて樹高が低くなっています。ここでは地面だけでなく、木の幹や枝にも数多くの着生植物やシダ植物、蘚苔類が見られます。