
高齢樹林に生息するクワガタ
アマミマルバネクワガタ名義タイプ亜種Neolucanus protogenetivus protogenetivus
コウチュウ目 クワガタムシ科
- 全長
- 雄40~65mm、雌40~55mm
- 分布
- 奄美大島、加計呂麻島、徳之島
- 環境省レッドリスト(2020)
- 絶滅危惧II類(VU)
雄の方が先に羽化する傾向があり、雌の羽化を待ち受けて交尾する。箱庭では、雌を待ち受けている雄を観察することができる。
マルバネクワガタ類は我が国では琉球列島のみに分布しており、国外では東南アジア諸国に分布する。
幼虫はスダジイの大径木の樹洞内などに堆積した腐食質を食べる。他のクワガタと異なり樹液にはほとんど集まらない。8月下旬より出現し9月下旬まで見られるが最盛期は9月中旬頃。

この動物が生息する「B:尾根沿いの森」「B2:深い森」について
伐採からときが経つにつれ、森の木々は高く、太く成長していきます。徳之島の森を代表するスダジイなどの高木が林冠を形づくり、その下には中低木、下草など植物の階層が生まれ、林床は次第に暗くなっていきます。こうして徳之島の動物相を支える豊かな森に成長していくのです。