
雄はシカの角のような大顎を持つ
アマミシカクワガタRhaetulus recticornis
コウチュウ目 クワガタムシ科
- 全長
- 雄21~48mm、雌19~30mm
- 分布
- 奄美大島、徳之島
- 環境省レッドリスト(2020)
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夜行性で、アカメガシワやスダジイなどの細枝から出る樹液に集まる他、明かりにも飛来する。見つけることが極めて難しいが、箱庭では樹液に集まってきたところが観察できる。
大型の雄では大顎が鹿の角のように立体的に湾曲する。 東南アジアに広く生息するシカクワガタの仲間のうち、我が国に唯一生息する種。
成虫は、5月頃から出現し、10月頃まで見られる。幼虫は湿った環境にある倒木から見つかる 。

この動物が生息する「B:尾根沿いの森」「B2:深い森」について
伐採からときが経つにつれ、森の木々は高く、太く成長していきます。徳之島の森を代表するスダジイなどの高木が林冠を形づくり、その下には中低木、下草など植物の階層が生まれ、林床は次第に暗くなっていきます。こうして徳之島の動物相を支える豊かな森に成長していくのです。