
森に響く鐘の音
オオシマゼミMeimuna oshimensis
カメムシ目 セミ科
- 全長
- 50~56mm
- 分布
- 奄美大島~沖縄本島周辺
- 環境省レッドリスト(2020)
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「ジューージーワ、ジーワ、ジーワ…」という前奏の後、「カン、カン、カン…」と鐘の音を思わせる甲高い鳴き声を発する。箱庭でも、盛んに鳴いているようだ。
日本産ツクツクボウシ属の中で最大。雌の産卵管は長く突き出る。前翅に多くの暗色紋が現れることが多い。
成虫の出現時期は6月下旬~11月下旬頃、ピークは9月中旬~10月下旬。分布が重なるクロイワツクツクM. kuroiwaeより山林に多く生息する傾向がある。

この動物が生息する「B:尾根沿いの森」「B2:深い森」について
伐採からときが経つにつれ、森の木々は高く、太く成長していきます。徳之島の森を代表するスダジイなどの高木が林冠を形づくり、その下には中低木、下草など植物の階層が生まれ、林床は次第に暗くなっていきます。こうして徳之島の動物相を支える豊かな森に成長していくのです。