
雄と雌が相手の翅を食べ合う
リュウキュウクチキゴキブリSalganea taiwanensis ryukyuanus
ゴキブリ目 オオゴキブリ科
- 全長
- 雄29.8~35.0mm、雌28.0~35.0mm
- 分布
- 奄美大島、徳之島、 沖縄本島、久米島
- 環境省レッドリスト(2020)
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箱庭では、雄と雌が相手の翅を食べ合っている。2021年に報告されたこの行動の意義についてはまだ解明されておらず、現在も研究が進められている。
褐色味を帯びた黒色をしており、普通成虫は翅が短く飛べない。
朽ち木を食べ進みながらその中で巣穴を形成する。生涯同じペアで子を産み育てる一夫一妻制と考えられている。羽化した子供は翅を使って飛びまわり、繁殖相手を見つけて新たな朽ち木で巣穴を形成する。

この動物が生息する「B:尾根沿いの森」「B2:深い森」について
伐採からときが経つにつれ、森の木々は高く、太く成長していきます。徳之島の森を代表するスダジイなどの高木が林冠を形づくり、その下には中低木、下草など植物の階層が生まれ、林床は次第に暗くなっていきます。こうして徳之島の動物相を支える豊かな森に成長していくのです。