
ヒャンSinomicrurus japonicus
有鱗目 コブラ科
- 全長
- 29~53cm
- 分布
- 奄美大島、加計呂麻島、与路島、請島、徳之島
- 環境省レッドリスト(2020)
- 準絶滅危惧(NT)
夜行性だが、昼間に出歩いているところを見かけることもある。姿を見かけにくいヘビだが、箱庭ではちょうど出歩いている個体が観察できる。
徳之島のヒャンは沖縄諸島のハイS. boettgeriに似た体色を持つ。尾の先端が棘状にとがっている。
強力な神経毒を持つが、性質が温和なうえ、口が小さすぎて人体に牙をさすことができず、毒の量もごく微量なため被害報告はない。捕らえられると尖った尾の先端で刺すような行動をとる。小型のトカゲ類などを捕食する。

この動物が生息する「B:尾根沿いの森」「B2:深い森」について
伐採からときが経つにつれ、森の木々は高く、太く成長していきます。徳之島の森を代表するスダジイなどの高木が林冠を形づくり、その下には中低木、下草など植物の階層が生まれ、林床は次第に暗くなっていきます。こうして徳之島の動物相を支える豊かな森に成長していくのです。