
枯れ葉で眠る希少なコウモリ
リュウキュウテングコウモリMurina ryukyuana
コウモリ目 ヒナコウモリ科
- 全長
- 47~52mm
- 分布
- 奄美大島、徳之島および沖縄島
- 環境省レッドリスト(2020)
- 絶滅危惧IB類(EN)
イイギリ、アオバノキ、フカノキなど、1枚1枚の葉が大きく、また葉のつき方が放射状である木の枯れ葉をねぐらとして利用する。箱庭では、フカノキの葉で寝ている様子が観察できる。
前腕長34~37mm前後、体重8g前後。体毛は淡褐色。鼻が左右に筒状に飛び出している。
夜間空を飛び回り昆虫類を捕食する。成獣雌は夏季に10頭前後の哺育集団を形成する。1996年に沖縄島で新種として発見され、徳之島では1999年に発見された。

この動物が生息する「B:尾根沿いの森」「B2:深い森」について
伐採からときが経つにつれ、森の木々は高く、太く成長していきます。徳之島の森を代表するスダジイなどの高木が林冠を形づくり、その下には中低木、下草など植物の階層が生まれ、林床は次第に暗くなっていきます。こうして徳之島の動物相を支える豊かな森に成長していくのです。