
鳥をも捕らえる強靭なクモの巣
オオジョロウグモNephila pilipes
クモ目 ジョロウグモ科
- 全長
- 雄7~10mm、雌35~50mm
- 分布
- 琉球(奄美大島以南)
- 環境省レッドリスト(2020)
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木と木の間や建物の周囲に長径1~1.5mの大型の網を張り、昆虫類、時には鳥類まで捕食する。箱庭では、獲物が網にかかるのを待ち構えているようだ。
背甲は黒色で白黄色の毛を生じる。歩脚は黒色で長い。 腹部は前方に黄色の横帯があり1 対の黄色縦条が後方へ走るが、真っ黒の個体や赤味の強い個体など個体差も大きい。
年一化性で、成虫の出現期は6〜11月。巣にイソウロウグモの仲間が居候しているのをよく見かける。

この動物が生息する「B:尾根沿いの森」「B1:里の森」について
徳之島の森林の大半は過去に伐採された二次林です。特に集落の近くには、人の手が入ってから間もなく光が入りやすい森が広がり、所々に残る道跡や炭窯跡、畑跡が人と自然の関わりを感じさせます。こうした身近な里の森には、明るい環境を好む生きものが多く暮らしています。