
幅広く平たいクワガタ
トクノシマヒラタクワガタDorcus titanus tokunoshimaensis
コウチュウ目 クワガタムシ科
- 全長
- 雄30~78mm、雌25~43mm程度
- 分布
- 徳之島、加計呂麻島、与路島、請島
- 環境省レッドリスト(2020)
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夜行性で、スダジイ、カシ類、アカメガシワなどの樹液に集まる他、明かりにも飛来する。箱庭では、樹液に集まってきたところを観察できる。
東南アジアから日本にかけて広く分布するヒラタクワガタD. titanusの亜種。めくれた樹皮や小さな樹洞などに隠れやすい平たい体をしている。雄の後足のけい節の棘はほぼ消失する。
成虫は4月頃より出現し、10月頃まで野外活動する様子が見られる。

この動物が生息する「B:尾根沿いの森」「B1:里の森」について
徳之島の森林の大半は過去に伐採された二次林です。特に集落の近くには、人の手が入ってから間もなく光が入りやすい森が広がり、所々に残る道跡や炭窯跡、畑跡が人と自然の関わりを感じさせます。こうした身近な里の森には、明るい環境を好む生きものが多く暮らしています。