
丸っこくて嘴が長い
アマミヤマシギScolopax mira
チドリ目 シギ科
- 全長
- 約35cm
- 分布
- 奄美群島の奄美大島、加計呂麻島、請島、与路島、徳之島に留鳥として分布。奄美群島の喜界島、沖永良部島や沖縄諸島で冬季に観察されている。沖縄島北部のやんばる地方では夏季にも観察記録があるが、現在のところ繁殖は確認されていない。
- 環境省レッドリスト(2020)
- 絶滅危惧II類(VU)
土中のミミズや昆虫類を食物にしており、地表を歩きながら餌を探す。箱庭では、大好物のミミズを探しているところが観察できる。
徳之島では近縁種のヤマシギS. rusticolaも冬鳥として見られるが、アマミヤマシギの方が足が長い、頭頂部に丸みがあるなど外見である程度判断できる。
日没から日の出までによく活動し、徳之島では集落内の県道で見られることもある。繁殖期は2~5月、林縁や林内の草藪に地上営巣し、1回に2~4卵を産卵する。

この動物が生息する「B:尾根沿いの森」「B1:里の森」について
徳之島の森林の大半は過去に伐採された二次林です。特に集落の近くには、人の手が入ってから間もなく光が入りやすい森が広がり、所々に残る道跡や炭窯跡、畑跡が人と自然の関わりを感じさせます。こうした身近な里の森には、明るい環境を好む生きものが多く暮らしています。