
ゴツゴツとした独特の魅力がある原始的なイモリ
アマミイボイモリEchinotriton raffaellii
有尾目 イモリ科
- 全長
- 雄15cm前後、雌20cm前後
- 分布
- 奄美大島、請島、徳之島
- 環境省レッドリスト(2020)
- 絶滅危惧II類(VU)
ミミズやコウガイビル、カタツムリ、ナメクジ、そのほか甲虫やヤスデなどを食べる。箱庭では肋骨を広げて威嚇している。
イモリ科の中では原始的な形態をとどめているとされ、名前の由来となっている背中に張り出した突起は肋骨が突出したもの。足の裏は赤色~橙色。
夜行性で、繁殖期以外で成体を見かけるのは困難。徳之島では、本種と競合すると思われるアマミシリケンイモリCynops ensicauda ensicaudaが分布しておらず、奄美大島に比べて遙かに本種が観察しやすい。成体の動きはとても緩慢。怒ると肋骨を広げて威嚇する。

この動物が生息する「A:谷沿いの森」「A3:深い森」について
山地の谷筋には湿度の高い森が広がります。こうした環境ではしばしばオキナワウラジロガシが群生し、その中には板根を大きく発達させた高さ20m以上、幹の直径は1mを超えるものも見られます。また、湿度の高い環境を好む動植物が多く、尾根沿いの森とともに徳之島の豊かな生物相を支えています。