
徳之島の生態系の頂点
ハブProtobothrops flavoviridis
有鱗目 クサリヘビ科
- 全長
- 100~200cm、稀に250cm程度
- 分布
- 奄美大島、枝手久島、加計呂麻島、請島、与路島、徳之島、沖縄諸島(伊是名島、座間味島などを除く)
- 環境省レッドリスト(2020)
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小さい頃はカエル、トカゲなど両生爬虫類を主に捕食するが、成長とともにネズミ類などの哺乳類をよく食べるようになる。箱庭でも、トクノシマトゲネズミを襲っているようだ。
国内最大級の毒蛇。雄の方が大きくなる。徳之島のハブは灰色がかった体色が典型だが、非常に変異が多い。
2~5月に交尾を行う。交尾期にはコンバットダンスと呼ばれる雄同士の闘争が見られる。毒はマムシGloydius blomhoffiiより弱いが毒量が非常に多く、また奄美群島の個体群は筋壊死活性が高いことから、重症化しやすく死亡例もある。

この動物が生息する「A:谷沿いの森」「A3:深い森」について
山地の谷筋には湿度の高い森が広がります。こうした環境ではしばしばオキナワウラジロガシが群生し、その中には板根を大きく発達させた高さ20m以上、幹の直径は1mを超えるものも見られます。また、湿度の高い環境を好む動植物が多く、尾根沿いの森とともに徳之島の豊かな生物相を支えています。