
水陸を駆ける巨大なクモ
オオハシリグモDolomedes orion
クモ目 キシダグモ科
- 全長
- 雄22~29mm、雌28~39mm
- 分布
- 南西諸島(中之島、奄美大島、徳之島、沖縄島、渡嘉敷島、久米島)
- 環境省レッドリスト(2020)
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水面の振動を頼りにオタマジャクシや魚を捕らえる。箱庭では脚を水面上に置いて、獲物を待ち伏せる様子が観察できる。
徘徊性のクモでは国内最大級。暗褐色を基調とし、脚などに橙色の横帯が複数入る。第1、2脚の蹠節が白い。
夜行性で成虫の出現期は3~8月。水面を走ることができる他、陸場から連続した足場を伝って水中で歩行する様子も見られる。

この動物が生息する「A:谷沿いの森」「A2:沢沿いの森」について
徳之島では、豊富な雨が地盤を削り、幾筋もの尾根と谷が形成されてきました。雨のたびに増水と減水を繰り返す過酷な環境には、水流や乾燥に適応した植物が生育します。また、水辺ではカエル類やトンボ類が繁殖するなど、固有種を含む多くの生きものの生活の場となっています。