
翅が黒くなる大型トンボ
ミナミヤンマChlorogomphus brunneus costalis
トンボ目 ミナミヤンマ科
- 全長
- 70~88mm
- 分布
- 四国南部、九州南部、種子島、屋久島 奄美大島および徳之島
- 環境省レッドリスト(2020)
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雌は源流域で産卵する。箱庭では、木の枝にぶら下がって休息しているところを観察できる。
カラスヤンマC. brunneus の亜種。徳之島の個体群では雌の翅の前縁および先端が濃褐色となる。
主に山林の沢に生息し、成虫は夏頃に出現する。発生初期は規模の大きな群れが見られる。

この動物が生息する「A:谷沿いの森」「A2:沢沿いの森」について
徳之島では、豊富な雨が地盤を削り、幾筋もの尾根と谷が形成されてきました。雨のたびに増水と減水を繰り返す過酷な環境には、水流や乾燥に適応した植物が生育します。また、水辺ではカエル類やトンボ類が繁殖するなど、固有種を含む多くの生きものの生活の場となっています。