
川辺に舞う金属光沢の美しいトンボ
リュウキュウハグロトンボMatrona japonica
トンボ目 カワトンボ科
- 全長
- 58~68mm
- 分布
- 奄美群島、沖縄諸島
- 環境省レッドリスト(2020)
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雄は水辺の植物に止まって縄張りをもち雌を待つ。箱庭でも雌を待ち受けているようだ。
雄の翅脈は青白色に染まり、胴体は金緑色。雌は翅・胴共に黒褐色で、翅に白い斑紋を持つ。
雄は雌を見つけると、ホバリングや腹端を上にそらした状態で水面に浮かぶ求愛行動を行う。雌は単独で水中に沈んだ植物に産卵する。

この動物が生息する「A:谷沿いの森」「A2:沢沿いの森」について
徳之島では、豊富な雨が地盤を削り、幾筋もの尾根と谷が形成されてきました。雨のたびに増水と減水を繰り返す過酷な環境には、水流や乾燥に適応した植物が生育します。また、水辺ではカエル類やトンボ類が繁殖するなど、固有種を含む多くの生きものの生活の場となっています。