
川に留まり種分化したヨシノボリ
キバラヨシノボリRhinogobius sp.
スズキ目 ハゼ科
- 全長
- 6cm程度
- 分布
- 琉球
- 環境省レッドリスト(2020)
- 絶滅危惧IB類(EN)
主に水生昆虫を餌とするが、付着藻類も食べると考えられる。箱庭では、餌を待ち伏せしているようだ。
成熟した雌は腹部が黄色くなることが和名の由来だが、分布域が重複しているクロヨシノボリR. brunneusに酷似する。
河川陸封型の生活史を持つ。繁殖期は春季で、転石下に卵を産み、雄が孵化するまで保護する。孵化後は、淵などでの浮遊生活を経て着底する。

この動物が生息する「A:谷沿いの森」「A2:沢沿いの森」について
徳之島では、豊富な雨が地盤を削り、幾筋もの尾根と谷が形成されてきました。雨のたびに増水と減水を繰り返す過酷な環境には、水流や乾燥に適応した植物が生育します。また、水辺ではカエル類やトンボ類が繁殖するなど、固有種を含む多くの生きものの生活の場となっています。