徳之島世界遺産センター 徳之島世界遺産センター
ヒメハブ
獲物を待ち伏せ

ヒメハブOvophis okinavensis

有鱗目 クサリヘビ科

全長
30~80cm
分布
奄美群島(喜界島、沖永良部島、与論島などを除く)と沖縄諸島(粟国島などを除く)
環境省レッドリスト(2020)
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魚類を含めてさまざまな脊椎動物を捕食するが、なかでもカエルが重要な位置を占めている。箱庭では、アマミハナサキガエルを捕食しようと狙っているようだ。

地表性で、ハブのように樹上に上ることはない。比較的低温に強く、冬季に繁殖するカエルも襲う。7~8月産卵する。卵胎生に近い卵生で、卵殻は非常に薄く、たった1~3日で孵化する他、時には孵化した状態で生まれる。毒はハブに比べると量に劣り、咬まれて重症に至ることはほとんどない。島では俗にマムシと呼ばれる。

日本固有種 徳之島「A:谷沿いの森」の「A2:沢沿いの森」

この動物が生息する「A:谷沿いの森」「A2:沢沿いの森」について

徳之島では、豊富な雨が地盤を削り、幾筋もの尾根と谷が形成されてきました。雨のたびに増水と減水を繰り返す過酷な環境には、水流や乾燥に適応した植物が生育します。また、水辺ではカエル類やトンボ類が繁殖するなど、固有種を含む多くの生きものの生活の場となっています。

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