
徳之島で一番大きなカエル
アマミハナサキガエルOdorrana amamiensis
無尾目 アカガエル科
- 全長
- 雄5.6~6.9cm、雌7.5~12.0cm
- 分布
- 奄美大島、徳之島
- 環境省レッドリスト(2020)
- 絶滅危惧II類(VU)
徳之島では12月下旬から1月上旬が繁殖期で、上流中流域の急流の下の淀みなどに数日間で一斉に産卵する。箱庭でも、繁殖のために集まってきた抱接中のペアや鳴いている雄を観察できる。
顔の先端に鼻の穴があるのが和名の由来。後肢が長く、ジャンプ力が強い。徳之島では最も大型のカエルで、奄美大島のものよりも大型化する。
鳴き袋がなく、高く細い声でピッやキュッと断続的に鳴く。ほとんど森林の沢沿いでしか鳴かず、声も小さいことから聞かれることは稀。

この動物が生息する「A:谷沿いの森」「A2:沢沿いの森」について
徳之島では、豊富な雨が地盤を削り、幾筋もの尾根と谷が形成されてきました。雨のたびに増水と減水を繰り返す過酷な環境には、水流や乾燥に適応した植物が生育します。また、水辺ではカエル類やトンボ類が繁殖するなど、固有種を含む多くの生きものの生活の場となっています。