
スジの入った奄美群島固有のクワガタ
スジブトヒラタクワガタDorcus metacostatus
コウチュウ目 クワガタムシ科
- 全長
- 雄25~65mm、雌26~40mm
- 分布
- 奄美大島、加計呂麻島、請島、与路島、徳之島
- 環境省レッドリスト(2020)
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夜行性でスダジイ、カシ類、アカメガシワなどの樹液に集まる他、明かりにも飛来する。箱庭でも、樹液に集まってきたようだ。
上翅に点刻があり明瞭な4本の縦隆条があり、雄は雌より広くにぶい。台湾に分布するミヤマヒラタクワガタD. kyanrauensisに近縁。
成虫は4月頃より出現し、10月頃まで見られる。幼虫は広葉樹の倒木の接地部や立ち枯れの根部に見られる。

この動物が生息する「A:谷沿いの森」「A1:身近な森」について
徳之島には高い山地がある一方で、それを取り巻くように隆起サンゴ礁の台地が広がっています。琉球石灰岩を母岩とするこの台地は、侵食作用を受けて複雑な地形をつくってきました。そこに広がる森は、石灰岩質を好む植物によって構成され、徳之島の自然を特徴づける大事な要素となっています。