
森に響く美声
アカヒゲLarvivora komadori
スズメ目 ヒタキ科
- 全長
- 14cm前後
- 分布
- 男女群島やトカラ列島、奄美群島
- 環境省レッドリスト(2020)
- 絶滅危惧II類(VU)
ミミズ類や昆虫の幼虫などを食べる。箱庭では、雌が餌を探しているようだ。
顔から胸にかけて、雌は白いのに対して雄は黒くなり、ヒゲのように見える。雄は腹部が白く脇腹に黒斑があるなど、沖縄島以南に分布するホントウアカヒゲL. namiyeiと体色が異なる。
繁殖期は3~6月頃で、枯れ葉を用いたお椀型の巣を樹上や樹洞などに造る。雛は14日前後で巣立つ。繁殖期の雄は「ヒーヒョイヒョイヒョイ、ピルルルル」とよく澄んだ声でさえずる。

この動物が生息する「A:谷沿いの森」「A1:身近な森」について
徳之島には高い山地がある一方で、それを取り巻くように隆起サンゴ礁の台地が広がっています。琉球石灰岩を母岩とするこの台地は、侵食作用を受けて複雑な地形をつくってきました。そこに広がる森は、石灰岩質を好む植物によって構成され、徳之島の自然を特徴づける大事な要素となっています。