
オナガエビネCalanthe masuca
ラン科
- 分布
- 甑島、黒島~琉球、中国、台湾、亜熱帯~熱帯アジア
- 環境省レッドリスト(2020)
- 絶滅危惧II類(VU)
箱庭では、夏に紫色の花を咲かせる様子が見られる
常緑広葉樹林の林床に生える中型の地生ラン。葉は長さ30~40cm。夏に薄紫色の花を20~30個咲かせる。隣の奄美大島ではめったにお目にかかれないが、徳之島では普通に観察することが出来る。同じ頃に花を咲かせるツルランは近い仲間で、この二つの間にユウヅルエビネと呼ばれる雑種が出来ることもある。

この動物が生息する「B:尾根沿いの森」「B2:深い森」について
伐採からときが経つにつれ、森の木々は高く、太く成長していきます。徳之島の森を代表するスダジイなどの高木が林冠を形づくり、その下には中低木、下草など植物の階層が生まれ、林床は次第に暗くなっていきます。こうして徳之島の動物相を支える豊かな森に成長していくのです。