尾根沿いの「深い森」でひしめく動植物B2
徳之島「B:尾根沿いの森」B2:深い森の「動物」
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ウサギ目 ウサギ科アマミノクロウサギPentalagus furnessi
ススキの若芽、イヌビワ、樹皮などを食べる草食性。開けた場所で糞をする習性がある。箱庭では、落ちて間もない落ち葉を食べる幼獣と糞をする成獣が観察できる。
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ネズミ目 ネズミ科ケナガネズミDiplothrix legata
箱庭では、松ぼっくりを食べているようだ。幼獣も観察できる。
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コウモリ目 ヒナコウモリ科リュウキュウテングコウモリMurina ryukyuana
イイギリ、アオバノキ、フカノキなど、1枚1枚の葉が大きく、また葉のつき方が放射状である木の枯れ葉をねぐらとして利用する。箱庭では、フカノキの葉で寝ている様子が観察できる。
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ハト目 ハト科ズアカアオバトTreron formosae permagnus
よくつがいで行動している様子を見かける。箱庭でも、2羽が寄り添って休息している様子を観察できる。
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有鱗目 ヤモリ科アマミヤモリGekko vertebralis
指に趾下薄板という構造があり、垂直な壁も難なく動き回ることができる。箱庭では、木の幹に張り付いている。
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有鱗目 アガマ科オキナワキノボリトカゲDiploderma polygonatum polygonatum
箱庭では、ヘッドボビングという頭を上下に振る腕立て伏せのような運動を行っている様子が見られる。これは求愛や威嚇など様々な場面で見られる。
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有鱗目 トカゲモドキ科オビトカゲモドキGoniurosaurus splendens
夜間に地上を徘徊し、ミミズや昆虫などを食べる。箱庭では、餌を探し回っているようだ。
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有鱗目 ナミヘビ科リュウキュウアオヘビCyclophiops semicarinatus
カエルやミミズを食べるが、ほとんどミミズだけを食べる。箱庭では、大きなミミズを狙っているようだ。
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有鱗目 コブラ科ヒャンSinomicrurus japonicus
夜行性だが、昼間に出歩いているところを見かけることもある。姿を見かけにくいヘビだが、箱庭ではちょうど出歩いている個体が観察できる。
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サソリモドキ目 サソリモドキ科アマミサソリモドキTypopeltis stimpsonii
外敵に会うとハサミ状の触肢を大きく開き、長いムチ状の尾節を高くあげ、 酢酸が含まれる液を放出する。箱庭では、威嚇している様子を観察できる。
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ゴキブリ目 オオゴキブリ科リュウキュウクチキゴキブリSalganea taiwanensis ryukyuanus
箱庭では、雄と雌が相手の翅を食べ合っている。2021年に報告されたこの行動の意義についてはまだ解明されておらず、現在も研究が進められている。
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カメムシ目 セミ科オオシマゼミMeimuna oshimensis
「ジューージーワ、ジーワ、ジーワ…」という前奏の後、「カン、カン、カン…」と鐘の音を思わせる甲高い鳴き声を発する。箱庭でも、盛んに鳴いているようだ。
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コウチュウ目 クワガタムシ科アマミシカクワガタRhaetulus recticornis
夜行性で、アカメガシワやスダジイなどの細枝から出る樹液に集まる他、明かりにも飛来する。見つけることが極めて難しいが、箱庭では樹液に集まってきたところが観察できる。
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コウチュウ目 クワガタムシ科アマミマルバネクワガタ名義タイプ亜種Neolucanus protogenetivus protogenetivus
雄の方が先に羽化する傾向があり、雌の羽化を待ち受けて交尾する。箱庭では、雌を待ち受けている雄を観察することができる。
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コウチュウ目 センチコガネ科オオシマセンチコガネ徳之島亜種Phelotrupes oshimanus yukiae
いわゆる糞虫であり、リュウキュウイノシシやアマミノクロウサギの糞、腐敗した動物遺骸に集まる。箱庭では、アマミノクロウサギの糞を食べている様子を観察できる。
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クモ目 ハラフシグモ科トクノシマキムラグモHeptathela kanenoi
地面に掘った穴に棲んでおり、入口につけた扉を少し持ち上げて獲物が通りかかるのを待ち伏せする。箱庭では、ちょうど獲物を捕らえたようだ。
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有鱗目 タカチホヘビ科アマミタカチホヘビAchalinus werneri
主にミミズ類を捕食する。徳之島ではめったに見られない種だが、箱庭では地表に出てきた個体を確認できる。
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スズメ目 ツグミ科シロハラTurdus pallidus
地面を歩きながら、ミミズ類や昆虫類、木の実などを採食する。箱庭では、ミミズを見つけたようだ。
徳之島「B:尾根沿いの森」B2:深い森の「植物」
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バラ科ホウロクイチゴRubus sieboldii
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ブナ科スダジイCastanopsis sieboldii
箱庭では、大木がそびえ、動物たちのすみかになっている
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ラン科カシノキランGastrochilus japonicus
箱庭では、木に根を張り、葉を広げている
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ハイノキ科アマシバSymplocos formosana
箱庭では、葉を風に揺らしている
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ユズリハ科ヒメユズリハDaphniphyllum teijsmannii
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ウコギ科フカノキHeptapleurum heptaphyllum
箱庭では、リュウキュウテングコウモリが葉にくるまって休み、アカギカメムシが葉に集まっている
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ウラボシ科リュウキュウマメヅタLemmaphyllum microphyllum var. obovatum
箱庭では、スダジイの幹を這うように生えている
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ウラボシ科ヤリノホクリハランLeptochilus wrightii
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サルトリイバラ科サツマサンキライSmilax bracteata var. bracteata
箱庭では、フカノキに絡まりながら葉を広げている
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ツツジ科サクラツツジRhododendron tashiroi
箱庭では、冬に花を咲かせている
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アジサイ科トカラアジサイHydrangea kawagoeana var. kawagoeana
箱庭では、林床で葉を広げる様子が見られる
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キョウチクトウ科オキナワテイカカズラTrachelospermum asiaticum var. liukiuense
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ホルトノキ科コバンモチElaeocarpus japonicus
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サクラソウ科モクタチバナArdisia sieboldii
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オシダ科ヘツカシダBolbitis subcordata
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センリョウ科センリョウSarcandra glabra
箱庭では、オレンジの実をつける様子が見られる
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メシダ科ヒロハノコギリシダDiplazium dilatatum
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サクラソウ科モロコシソウLysimachia sikokiana
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ラン科オナガエビネCalanthe masuca
箱庭では、夏に紫色の花を咲かせる様子が見られる