谷沿いの「沢沿いの森」でひしめく動植物A2
徳之島「A:谷沿いの森」A2:沢沿いの森の「動物」
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ブッポウソウ目 カワセミ科リュウキュウアカショウビンHalcyon coromanda bangsi
カニ、トカゲ、カエル、ミミズ、昆虫、ムカデ、魚類など、さまざまな小動物を捕らえて食べる。箱庭では、水辺の生き物を狙っているようだ。
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有鱗目 ナミヘビ科アカマタLycodon semicarinatus
食性の幅は広く、トカゲやヘビなどの爬虫類を中心に魚類・両生類・鳥類・哺乳類を含む脊椎動物すべてにわたって食べる。箱庭では、ハブを飲み込んでいるのが観察できる。
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無尾目 アカガエル科アマミハナサキガエルOdorrana amamiensis
徳之島では12月下旬から1月上旬が繁殖期で、上流中流域の急流の下の淀みなどに数日間で一斉に産卵する。箱庭でも、繁殖のために集まってきた抱接中のペアや鳴いている雄を観察できる。
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有鱗目 クサリヘビ科ヒメハブOvophis okinavensis
魚類を含めてさまざまな脊椎動物を捕食するが、なかでもカエルが重要な位置を占めている。箱庭では、アマミハナサキガエルを捕食しようと狙っているようだ。
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無尾目 アカガエル科アマミアカガエルRana kobai
主に11月~1月頃、流れの緩い沢の澱みや水たまりなどに卵を産む。箱庭では、繫殖のために集まっている様子が見られる。
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有鱗目 ナミヘビ科ガラスヒバァHebius pryeri
カエル類を好み、卵やオタマジャクシも食べる。箱庭では、沢にカエルを食べにきたようだ。
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スズキ目 ハゼ科キバラヨシノボリRhinogobius sp.
主に水生昆虫を餌とするが、付着藻類も食べると考えられる。箱庭では、餌を待ち伏せしているようだ。
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トンボ目 トゲオトンボ科トクノシマトゲオトンボRhipidolestes amamiensis tokunoshimensis
雄は縄張りを持ち、産卵に訪れる雌を待ち受けて交尾する。雄同士の縄張り争いでは赤い脚を見せつける行動を取る。箱庭では、交尾中のペアを観察することができる。
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トンボ目 モノサシトンボ科アマミルリモントンボCoeliccia ryukyuensis amamii
箱庭で見られるように、連結産卵中に直立姿勢で雌を他の雄から警護する習性がある。
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トンボ目 カワトンボ科リュウキュウハグロトンボMatrona japonica
雄は水辺の植物に止まって縄張りをもち雌を待つ。箱庭でも雌を待ち受けているようだ。
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トンボ目 ヤンマ科ヒメミルンヤンマAeschnophlebia milnei naica
薄暗い時間帯によく活動し、日中は木にぶら下がって休息する。箱庭でも、休息しているところを観察できる。
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トンボ目 ミナミヤンマ科ミナミヤンマChlorogomphus brunneus costalis
雌は源流域で産卵する。箱庭では、木の枝にぶら下がって休息しているところを観察できる。
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コウチュウ目 ミズスマシ科オキナワオオミズスマシDineutus mellyi insularis
水上を泳ぎ回り、危機を感じた時などは水中にも潜る。箱庭でも、活発に泳ぎ回る姿が観察できる。
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クモ目 キシダグモ科オオハシリグモDolomedes orion
水面の振動を頼りにオタマジャクシや魚を捕らえる。箱庭では脚を水面上に置いて、獲物を待ち伏せる様子が観察できる。
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十脚目 サワガニ科アマミミナミサワガニAmamiku amamensis
サワガニの仲間は幼生期を卵で過ごすため、子供は親と同じ姿で孵化する。箱庭では、卵を抱えたところを観察することができる。
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十脚目 サワガニ科リュウキュウサワガニGeothelphusa obtusipes
水中の石の下や河底に穴を掘って棲んでいる。 陸上に出ることは極めて少なく、島では最も観察しにくいサワガニだが、箱庭では水中にいる様子を観察できる。
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十脚目 サワガニ科サカモトサワガニGeothelphusa sakamotoana
雑食性で昆虫やミミズ、落ち葉を食べる。箱庭では、どんぐりを食べているようだ。
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ウシ目 イノシシ科リュウキュウイノシシSus scrofa riukiuanus
雑食性で木の実や種子などの植物から、昆虫や爬虫類、両生類、ネズミ類などの動物も食べる。箱庭では、親子でサカモトサワガニを食べようとしているようだ。
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スズメ目 メジロ科リュウキュウメジロZosterops japonicus loochooensis
主に樹上で、昆虫類、クモ類、木の実、花蜜などを食べる。里山でも見られ、ヒカンザクラが咲く頃には群れで蜜を吸っている様子が見られる。箱庭では、枝先に留まっている。
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有鱗目 トカゲモドキ科オビトカゲモドキGoniurosaurus splendens
夜間に地上を徘徊し、ミミズや昆虫などを食べる。箱庭では、餌を探し回っているようだ。
徳之島「A:谷沿いの森」A2:沢沿いの森の「植物」
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ウマノスズクサ科タニムラアオイAsarum leucosepalum
箱庭では、美しい白い花を咲かせている
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オシダ科コバノカナワラビArachniodes sporadosora
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ヒメシダ科コウモリシダThelypteris triphylla
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サクラソウ科シシアクチArdisia quinquegona
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ミソハギ科シマサルスベリLagerstroemia subcostata var. subcostata
箱庭では、沢筋に生えた木の特徴的な樹皮を観察できる
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シュロソウ科オオシロショウジョウバカマHeloniopsis leucantha
箱庭では、冬の沢沿いでひっそりと、しかし美しく咲いている
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シソ科ヒメタムラソウSalvia pygmaea var. pygmaea
箱庭では、渓流沿いの岩上で白い花を咲かせている
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ブナ科スダジイCastanopsis sieboldii
箱庭では、大木がそびえ、動物たちのすみかになっている
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ラン科ナゴランSedirea japonica
箱庭では、木の幹に太い根を張り着生している
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コミカンソウ科アカハダコバンノキMargaritaria indica
箱庭では、まだ小さな株が林床で成長している