徳之島世界遺産センター 徳之島世界遺産センター

徳之島世界遺産センター いのちのにぎわい箱庭WEB図鑑

「いのちのにぎわい箱庭」にひしめく
徳之島の多種多様な生きもの。

昼夜を問わず、濃密な生命の気配が漂う徳之島の自然。温暖多雨な気候と変化に富んだ地形や地質によって形成された森には、多種多様な生きものがひしめいています。

「いのちのにぎわい箱庭」では「谷沿い」と「尾根沿い」の森について、人々の暮らしに近い森から山深い森までの自然環境が再現され、145種の動植物を観察することができます。それぞれの環境の中で、多様な動植物が繋がりながら生きる「にぎわい」の様子をWEBでのぞいてみましょう。

徳之島世界遺産センター いのちのにぎわい箱庭
徳之島世界遺産センターの「いのちのにぎわい箱庭」

徳之島「A:谷沿いの森」「A1:身近な森」の動植物

徳之島「A:谷沿いの森」の「A1:身近な森」

A1:身近な森

徳之島には高い山地がある一方で、それを取り巻くように隆起サンゴ礁の台地が広がっています。琉球石灰岩を母岩とするこの台地は、侵食作用を受けて複雑な地形をつくってきました。そこに広がる森は、石灰岩質を好む植物によって構成され、徳之島の自然を特徴づける大事な要素となっています。

徳之島「A:谷沿いの森」の「A1:身近な森」

身近な森の「動物」

身近な森の「植物」


徳之島「A:谷沿いの森」「A2:沢沿いの森」の動植物

徳之島「A:谷沿いの森」の「A2:沢沿いの森」

A2:沢沿いの森

徳之島では、豊富な雨が地盤を削り、幾筋もの尾根と谷が形成されてきました。雨のたびに増水と減水を繰り返す過酷な環境には、水流や乾燥に適応した植物が生育します。また、水辺ではカエル類やトンボ類が繁殖するなど、固有種を含む多くの生きものの生活の場となっています。

徳之島「A:谷沿いの森」の「A2:沢沿いの森」

沢沿いの森の「動物」

沢沿いの森の「植物」


徳之島「A:谷沿いの森」「A3:深い森」の動植物

徳之島「A:谷沿いの森」の「A3:深い森」

A3:深い森

山地の谷筋には湿度の高い森が広がります。こうした環境ではしばしばオキナワウラジロガシが群生し、その中には板根を大きく発達させた高さ20m以上、幹の直径は1mを超えるものも見られます。また、湿度の高い環境を好む動植物が多く、尾根沿いの森とともに徳之島の豊かな生物相を支えています。

徳之島「A:谷沿いの森」の「A3:深い森」

深い森の「動物」

深い森の「植物」


徳之島「B:尾根沿いの森」「B1:里の森」の動植物

徳之島「B:尾根沿いの森」の「B1:里の森」

B1:里の森

徳之島の森林の大半は過去に伐採された二次林です。特に集落の近くには、人の手が入ってから間もなく光が入りやすい森が広がり、所々に残る道跡や炭窯跡、畑跡が人と自然の関わりを感じさせます。こうした身近な里の森には、明るい環境を好む生きものが多く暮らしています。

徳之島「B:尾根沿いの森」の「B1:里の森」

里の森の「動物」

里の森の「植物」


徳之島「B:尾根沿いの森」「B2:深い森」の動植物

徳之島「B:尾根沿いの森」の「B2:深い森」

B2:深い森

伐採からときが経つにつれ、森の木々は高く、太く成長していきます。徳之島の森を代表するスダジイなどの高木が林冠を形づくり、その下には中低木、下草など植物の階層が生まれ、林床は次第に暗くなっていきます。こうして徳之島の動物相を支える豊かな森に成長していくのです。

徳之島「B:尾根沿いの森」の「B2:深い森」

深い森の「動物」

深い森の「植物」


徳之島「B:尾根沿いの森」「B3:山頂の森」の動植物

徳之島「B:尾根沿いの森」の「B3:山頂の森」

B3:山頂の森

熱帯・亜熱帯地域の標高が高い山地には、霧が多く湿度の高い「雲霧林」が発達します。徳之島では井之川岳山頂付近を中心に見られ、限られた日射により、低地の森と比べて樹高が低くなっています。ここでは地面だけでなく、木の幹や枝にも数多くの着生植物やシダ植物、蘚苔類が見られます。

徳之島「B:尾根沿いの森」の「B3:山頂の森」

山頂の森の「動物」

山頂の森の「植物」